新入社員の記録 木を育てるために殺虫剤を散布する

こんにちは、新入社員の野田と申します。

入社1か月を過ぎ、いくつかの仕事に携わりました。

植木の剪定、お客様の庭でも芝張りや剪定のお手伝い、雑草の除去など様々な作業を行ったのですが、

今回は殺虫剤の散布についてお伝えしたいと思います。

 

殺虫剤は水と殺虫剤を混ぜて作るところからはじまる

素人考えの私は、殺虫剤は1種類しかなく、でかいボトル?で販売しているものと思っていました。

(自宅で使う殺虫剤は大きくても4L程のプラボトルだったので)

しかし社長から散布量について伺ったところ、1回につき300~500Lの量を散布するとのこと。

しかも年間10回以上実施するそうなので、毎回その量を購入して運ぶのはとんでもない労力になります。

 

ですから、まずは水と殺虫剤を混ぜて溶液を作るところから始めます。

(ものすごく大きな500Lのタンク)

同じ殺虫剤を使っていると、虫に薬剤に対して耐性が付いてしまいますので、時期をずらして

何種類かの薬剤を使用していきます。

今回はスミチオンという液状の殺虫剤と、オルトランという粉末状の殺虫剤、

薬剤を樹木表面に均一に行き渡らせやすくする展着剤のグラミンを使用し、

水350Lに混ぜ合わせて薬剤を作りました。

 

(マスクも手袋も真夏には蒸れて大変暑い!)

散布時もそうですが、薬剤作成時にも人体に吸い込まないほうがよいものなので、

防臭・塵埃マスクを着けて作業をします。

加えて、薬剤が手に付着しないようゴム手袋も着用します。

 

動力噴霧器をガソリンで稼働させて散布作業をする

(散布作業以外にも樹木の移送や現場へ道具を運んでくれる、頼れる相棒の軽トラック)

軽トラック(マニュアルシフト車)に搭載されている緑色の機械が、エンジンの力で薬剤を散布する

動力噴霧器(動噴と略して呼ばれます)です。

 

動噴はガソリンを使ってエンジンを稼働させ、薬液をシャワーノズルから噴霧するためのものであり、

また、タンク内の薬液を撹拌する役目もあります。

結構大きな稼働音がしますので、慣れないうちはガーガーうるさいので耳障りに思えるかもしれません。

 

 

(同僚はこの長い噴霧ノズルを、狭い場所での扱い難さから長槍と呼んでいました)

2.4m程の長さのノズルを使用し、霧状に出てくる薬剤を樹木に散布していくのですが、

慣れないうちはノズルの取り回しに苦戦し、さらに後ろ歩きで作業しなければいけないので

私は同じ木に永遠と散布し続けてしまったり、ホースに足が絡んで転びそうになりました。

 

そしてこのホースが非常に長く、何十mもあるので、散布に夢中になっているとホースの回収を

忘れてしまい(長く展開するとホース自体が大変な重量になるため)後々の作業が増えてしまいます。

伸びきったホースの回収にはラジコン電波を使い、コントローラーで電動収納ができますので、

その操作も同時進行で行わなければなりません。

 

(このようなホースの進路を90度曲げて進路管理をする道具も使用します)

噴霧、移動、ホース回収、薬液の塗布状況の確認などをマルチタスクで行わなければいけないため、

最初は非常に混乱しましたが慣れてくると不思議なもので、

すべての作業が流れるように行えるようになりました。

どの業務もそうなのですが、やはり場数をこなして慣れていかなければ身に付かないものですね。

 

虫害を減らし、樹木の成長を助ける重要な作業

3~4mに成長した樹木は虫に多少葉をかじられても問題はないのですが、葉の数が少ない幼木にとって

食害が起こると光合成などが阻害され、極端に成長が悪くなるそうです。

ひとつひとつの業務を考えなしの流れ作業とせず、意味をよく考えて行っていきたいものですね。

 

これから先ももっと複雑で判断力を要する作業が出てくると思いますが、ひとつづつ習得できるよう

日々精進していきたいと思います。

 

非常に暑い夏ですが、外で体を動かして一日の業務を終えると、心地よい疲労感に包まれます。

外仕事を経験していない方でも、思い切って転職を考えられても面白いのではないでしょうか?

空の見えない空間から出て仕事をしますと、様々なストレスから解放されて気分爽快ですよ!

 

野田 義紀

 

 

 

 

 

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