新入社員の記録 6月勉強会 昨年移植した畑の木の成長を観察する編

こんにちは、国分農園の野田です。

40度近い酷暑の次は、台風と大雨でめちゃくちゃな天気ですね。

植木畑に入るとたくさんの蚊が、獲物が来た!って群がってくるようになると、もう夏ですね。

大きな現場仕事がありバタバタした6月でしたが、小さくとも実りの大きい勉強会に参加できましたのでご紹介したいと思います。

今回は、社長と全社員で移植木のある畑を歩いて回り、場所による木々の生育の良し悪しについて解説していただきました。

 

樹種ごとの特性を把握していないと、会社の財産である植木を枯らしてしまう

(6月末の植木畑は立派なジャングルになっています)

昨秋から冬にかけて、苗木から成長した2~3mの植木を別の畑に植える作業を行いました。

植木は商品ですので、当然売れていけば畑に空間ができます。

まっさらで何もない畑に移植をするのは簡単なのですが、既存の巨木に囲まれた畑では、空きスペースに何を植えたらいいのかを考えなければいけません。

 

その「なに」を植えるのかが重要なんですね。

 

樹種ごとに、日当たり、水はけ、土質、今後の成長に必要な空間が十分にあるか、を判断したうえでその場に最適な樹種を選ばなければなりません。

昨年移植作業をした際に、安直な考えとして私がおかしたミスは、縦方向3mの空間が空いているから、3m弱の木を植えたらちょうどぴったりじゃん、とパズルのようにその場で空間が埋まることばかり考えていました。

上記のような複雑な条件の話は聞いていたのですが、それをあまり重視していませんでした。

 

いくつかの畑を見て回った結果として、大きな高木に囲まれ十分な日が届かない低木が何本も枯れたり、生育不良となっている姿を確認しました。

 

例えば、ヒメシャラやアカシデはある程度の日陰でも育つ特性を持っています。

ただ、あくまでもある程度ですので、巨木の枝葉に密に囲まれていたり、日照自体がない場所では枯れてしまいます。

逆に、ハートの葉っぱがきれいなマルバノキなどは木々の下や日陰の環境を好み、保水性がよくないと葉が枯れ落ちてしまう恐れがあります。

 

枯れや生育不良の移植木を見つけるたびに社長がなぜそうなったのかを解説してくださり、複数の畑を見て回ることができました。

これで今年の移植作業の際は、樹種を見て、特性を思い、どの場所が最適かを考えながら行う脳になったと思います。

(頭の中に特性を入れ込まないと意味はないし、どの場所がいいかを余計に考えすぎて悩む時間が増えそうですが…)

 

社長がいつもお話しされる「観察せよ」の重要性

 

(日当たり最高の場所にいたクマシデは生育良好で大きな実がなっていました)

木を植える、という作業自体はそんなに難しいことではありません。

ただし、最適な場所に最適な条件で植え付けるとなると、考えることは一気に複雑になります。

普段、畑やお客さまの庭で作業をしていても、社長は周りの植生について観察しているそうです。

様々な条件でどのように木々が育っているのかを常に観察する習慣をつけなければ、と改めて思う一日でした。

国分農園  野田 義紀

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