(赤で囲ってある部分がジューンベリーの列植の中で発生しているガガイモです)
こんにちは、国分農園の野田です。
初夏のころから植木畑でよく見かける蔓性の植物、ガガイモ。
植えの写真にあるように、植木の支柱や植木自体に巻き付いて、ぐんぐん点を目指して伸びていきます。
小さなうちは蔓も細く、手で容易に除去できるのですが、しばらくほっておくとすさまじい速さで生長し、あっという間に3m位の高さまで伸びてしまいます。
このガガイモ、植木の幹と枝をぐるぐる巻きにして固定してしまい、特に細い苗木の成長の妨げになります。
背の低い苗木ですと、ガガイモがすっぽり覆ってしまい、苗木に日が当たらなくなり、場合によっては枯死の原因にもなります。
この植木畑では特に、イジュやヤブツバキ、アオダモやホンコンヤマボウシなどの苗木がひどい巻き付き被害にあっていました。
初夏の時期から畑作業のついでに除去するようにはしていたのですが、繁殖の速さに勝つ事が難しく、除去しては再発生のイタチごっこがつづいていました。
暑さが落ち着いたこの時期、非常に危険なのがこちらです。
中央にゴーヤみたいなものが見えますでしょうか?
これがガガイモの果実です。
これが熟して割れると種子が畑にまかれてしまい、そうなると来年また増えることになります。
ですので、今、畑でガガイモを見つけては根っこから掘り出し、上部の蔓や果実ごと除草する作業を行っています。
引っ張るだけでは地上部だけちぎれて根が残り、来年の再発生につながります。
スコップを刺し入れて地下の根ごと掘り取ります。
根は何十センチとあり、非常に長いので出来る限り除去するようにします。
地上部の蔓や葉、果実を全て取り、種が入っている果実はそのまま置かず収集します。
こんな感じの芋?果実が上部に何個もついていますので逃さず除去。
この作業を畝ごとに行っていくと、畝間にガガイモの除去した蔓が点々と残る状態になります。
一列作業をして振り返った時、これが見えると、ああすごくキレイになったなあと嬉しい気持ちになりますね。
非常に手間暇がかかる作業なのですが、まあいいかと残してしまうと再度の大発生につながってしまうので、見逃さないよう除去をしていきたいと思います。
全ては植木の健やかな生長のため、そして立派に育った木々をみなさまのお庭にお届けするための大事な作業であります。
地味なことこそ、欠かさず行うのが大事だな、と感じた一日でした。
国分農園 野田 義紀
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